ながらトレにも最適!! 老若男女楽しめるバランス系ギア「スラックレール」

ながらトレにも最適!! 老若男女楽しめるバランス系ギア「スラックレール」

コロナ禍での外出自粛やテレワークの普及により格段に増えたおうち時間。身体の不調を感じたり、運動不足の方も多いのではないでしょうか。

室内・野外を問わず、手軽に身体をリフレッシュできるのが、スポーツトイの『スラックレール エス』(3080円税込)です。

乗っているうちに自然と姿勢が改善

一見すると何の変哲もないかまぼこ形の長いゴムですが、乗ってみると身体が目覚める感覚に驚きます。

床や地面に置いて、弾力性のある表面を裸足で踏むと、足裏のさまざまな場所に当たり、なんとも言えない心地よさです。

まずは片足立ちから始めましょう。幅は6センチ。初心者は上体が左右に振れ、安定して立てないかもしれません。

「両腕をY字の形に上げて、お腹に力を入れてリラックス~。顔は真っすぐ正面に。ひざを軽く曲げて腰を落とし、肩甲骨でバランスを取るイメージです」

スラックレールを開発したジリリタ株式会社の代表取締役、髙島勇夫さん(50歳)がアドバイスを送ります。

身体の中心を意識しながら再トライすると――、片足立ちをホールドすることができました。

「不安定で細いスラックレールの上に乗ると、身体が軸を保とうとして、自然と身体が真っすぐになっていくんですね。普段使われない内側の筋肉が強化され、バランス感覚や集中力も向上します」

まっすぐな姿勢をキープできるようになったら、次は歩きに挑戦です。大事なのは足裏の感覚を研ぎ澄ますこと。バランスをつかさどる脳の器官に情報が伝わり、体勢が崩れそうになっても素早く立て直せるようになります。

体幹トレーニングの一つ、プランクの効果を高めることもできます。

両ひじをスラックレールにつけ、全身一直線になった状態で30秒キープ。お腹まわりのシェイプアップに効くだけでなく、肩の可動域も広がります。

 スラックレールを使うと、動きのブレがなくなるため、アスリートのパフォーマンス向上やけが防止にも役立つそう。実際に、全国中学校バスケットボール大会や全国高等学校ラグビー大会の強豪校でも秘密兵器として取り入れられています。

座り“ながら”骨盤を立てる

スラックレール エスが長さ90センチなのに対し、ミニサイズ版『スラックレール コンパクト』(1980円税込)は長さ36センチ。デスクワーク時や食事中のながらトレーニングに最適なアイテムです。

いすの座面にコンパクトを置き、お尻の少し後ろに当てるイメージで座る。たったこれだけで骨盤を立たせることができます。不安定感が身体に伝わることで姿勢が改善され、肩や腰のこりも軽減します。

「使うたびに出したり片づけたりする必要はなく、身近な場所にずっと置いておけるのがいいですよね。短い時間でも、毎日繰り返し使うことで効果が高まります」

重さが約80グラムと軽く、小さく折り曲げられるので持ち歩きにも便利です。

自宅でも練習がしたくて開発した

スラックレールが生まれた場所は北区桐ヶ丘。髙島さんは公園に綱渡りスポーツ「スラックライン」を張り、子どもたちが遊べる場づくりをしていました。

スラックラインはピンと張ったベルトの上を歩くスポーツ。設置場所や方法が容易ではないため、自宅で手軽に練習できる器具がほしい、と髙島さんは開発に着手しました。

理想の幅や高さを求めて改良を重ね、金型を8回作って半年ほどかけて完成。高さ3センチなので落下の心配がなく、誰もが安全に使うことができると、スラックライン愛好者のみならず子どもから高齢者まで幅広い層から支持を集めています。「バランストレーニング器具」として、国内商標ならびに特許を取得しています。

素材は壁の緩衝材に用いられているNBRという発泡ゴムで、クッション性や耐久力に優れています。ジョイントパーツを使って連結すれば、円やジグザグなどさまざまなコースが作れるため、遊び盛りの子どもにはぴったり。

「アートチューブみたいなこともできるので可能性は無限大。枕として愛用している子もいたり、子どもの発想の豊かさには驚かされます」

地元・北区の学童クラブである放課後子ども教室「わくわく☆ひろば」に寄付したところ、子どもたちが独自の遊びを考えたり、スラックレール検定を作ったりしているそうです。運動能力やバランス感覚が磨かれるだけでなく、仲間との協調性や創造性を育むツールとしても活躍しています。

何歳から始めても上達できてしかも楽しい

2018年6月に発売してから、累計販売本数はおよそ7万本。そしていま、介護予防や障がいのある人の発達支援のツールとしても徐々に普及しています。

桐ヶ丘中央商店街では毎週火曜9時に健康体操が催され、スラックレールが大活躍。お年寄りを中心に常時30~50人が参加し、住民の交流にも一役買っています。

髙島さんの夢は、全人類をスラックレールに乗せること。

「私はスラックレールをコミュニケーション道具と捉えています。年齢や国籍、障がいの有無を問わず使える自由なものですから」

健康づくりを軌道に乗せる相棒として、仲間との絆を紡ぐ存在として、スラックレールの輪は広がり続けます。

ジリリタ株式会社
東京都北区赤羽1-30-12 赤羽SKビル201 map
https://gililita.co.jp/
https://slackrail.jp/