スパークリングタイプやスイーツコラボによる女性人気の高まりや、海外でのSAKEブームなど、新たな角度から注目を集めている”日本酒”。しかし、まだまだ「おじさんが飲むお酒」「高価」「土地や銘柄がたくさんあって難しい」など、どこかとっつきにくいイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。そんなイメージをくつがえし、トップクラス銘柄40種類を手頃な価格で「飲み比べできる店」として話題の日本酒バルSakeLaboTokyo(サケラボトーキョー)。今回はその魅力を20代OL3人組の感想とともにご紹介します。
場所は東京都北区・JR十条駅から徒歩2分。埼京線で池袋から2駅の十条は、新宿や渋谷からも直通で都心からのアクセスも良好。駅前にある大きなアーケードが目印の十条銀座商店街の裏路地を入った先にあるお店は、地下からこぼれる灯りがまるで隠れ家のようです。店内はスタイリッシュながらもあたたかみがあり、きれいに並べられた日本酒とワイングラスに期待が高まります。
ワイングラスでプレミア銘柄を贅沢に堪能
ぜひ注文したいのが「飲み比べし放題コース」(2500円+オプション600円)。市場になかなか出回ることのないプレミア銘柄を含む40種類もの日本酒を、たっぷり2時間30分飲み比べることができるコストパフォーマンス抜群のコースです。もちろん、生ビールやウイスキー、焼酎、カクテル、果実酒、ソフトドリンクなどすべてのドリンクが飲み放題なので、日本酒やお酒があまり得意ではない人も気兼ねなく一緒に楽しむことができます。
また特徴的なのが、日本酒をワイングラスで提供しているということ。ワイングラスの形が、日本酒の色味や粘性、香り、風味を引き出してくれるため、お猪口とはまた違った味わいが生まれます。実際に、海外の三ツ星レストランや日本酒のイベントでは、ワイングラスが用いられることが多いそうです。
唎酒師が選ぶひとりひとりの一杯
とりわけ日本酒初心者に嬉しいのが、日本酒のソムリエである「唎酒師(ききさけし)」が、好みや要望に応じて銘柄をセレクトしてくれること。味わいの特徴や蔵元の話など豊富な知識も披露してくれます。また、調理師や栄養士の資格を持つ料理人が腕をふるうこだわりの料理にぴったりの銘柄をおすすめしてくれるので、日本酒と料理のマリアージュを楽しむことができます。
「日本酒をあまり飲まれたことがないお客さまにとっては、ここで飲むものが日本酒のイメージとなります。やっぱり、『日本酒って美味しい!もっと飲んでみたい』と思っていただきたいじゃないですか。たくさんの種類の中からお選びいただくので、失敗なく楽しむためのサポートになれればと思っています。そのためにも、少しの会話や反応だけでお好みのものをご提案できるように、日々知識と感覚を磨いています」と同店の代表で、自身も唎酒師である甲斐勇樹さんは話します。
(左)前菜のミニトマトdeカプレーゼには、フルーティで華やかな味わいが特徴の「寫樂(しゃらく)」がおすすめ。ほどよい酸味がトマトの酸味とよく合わさります。(右)温かい料理にぜひ合わせてほしいのが”お燗”。しっかりとした味わいの「仙禽(せんきん)生もと」は濃い味付けの料理にも負けない力強さがあります。
日本酒好きを増やすラボラトリー
同店のFacebookページには、頬を赤らめボトルを手にした人々の楽しそうな写真が日々投稿されており、その顔ぶれは老若男女バラエティ豊か。また、人気銘柄ランキングや新酒の入荷情報なども、リピーター心をくすぐります。
「”ワイワイ気軽に楽しみたい方”から”お気に入りをゆっくり堪能したい方”まで、幅広いお客さまに満足していただけるよう工夫しています。『最初に日本酒を飲みに行くならサケラボがいいよ。』と日本酒好きの方に推薦していただけるようなお店にしていきたいですね(甲斐さん)」
美酒を求めてやってくる大人たちが集い、連日大賑わいのSakeLaboTokyo。満席の日や時間帯も多いので、来店の際は前もって予約するのがおすすめ。
一度訪れれば、日本酒が今よりもっと好きになる体験が待っています。
SakeLaboTokyo(サケラボトーキョー)
東京都北区十条仲原1-1-7 第3北成ビルB1
03-5948-5027
17:00~24:00 火曜定休
http://tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13184787/