ありのままが美しい 人生の旅を共にするターコイズジュエリー

ありのままが美しい 人生の旅を共にするターコイズジュエリー

2025.01.30配信

人生は長い旅のようなもの。心細いとき、不安なとき、何か心の支えになるものがあるといい。身につけることで気分を高めたり、自分を美しく見せてくれるアクセサリーは、お守りのような存在として古代から人に愛されてきた。

『SYCAMORE』(シカモア) は、ネイティブ・アメリカンの聖地として知られるセドナにインスピレーションを受け、“旅路のお守り”という石言葉を持つターコイズの原石を、自然のままにシルバーで縁どるジュエリーブランド。

切り口によってさまざまな色や表情を見せる、まるで抽象絵画のようなターコイズに魅せられたある女性が、この石にぴったりの“額縁”をつけてあげたいと思ったことからはじまった。

そのシンプルでありながら存在感のあるジュエリーに惹かれ、東京・神楽坂のアトリエを兼ねた実店舗には、 お客さま が休息を求める旅人のように訪ねてくる。

今までの生き方は間違っていた…。衝撃を受けたセドナへの旅

SYCAMOREの仕入れ・制作・販売・ブランディングをすべて担っているのが山田頼子さん。

山田さんとターコイズの出会いは、アメリカ・アリゾナ州セドナへの一人旅。

赤い岩山に囲まれ、パワースポットや保養地、スピリチュアルな街として知られるセドナは、ウォルト・ディズニーをはじめ、画家や音楽家など多くのアーティストに愛されてきた街でもある。もともと美術大学で油絵を学んでいた山田さんも、いつか行ってみたいと憧れを募らせ、子育てがひと段落した40歳のタイミングでついに足を踏み入れた。

「それまで色々な国を旅行してきたのですが、今までとは違う感覚になりました。今までの生き方は間違っていたんじゃないかな、と思うくらいの衝撃で。あぁ、すごく好きだな、この街、と思ったんです」

インディアンジュエリーと出会い、未経験ではじめた彫金

日本に帰ってからもセドナのことが頭から離れず、数カ月後にまた戻った。仕事があればこの街とつながりを持ち続けられるのではないか、と思ったときに心に浮かんだのが、セドナでよく見かけたインディアンジュエリーだった。

「実際ターコイズの原石を見ると、真っ青ばっかりじゃなくて、いろんな色があったので、これは素敵だなと思って。 」

最初は既製のインディアンジュエリーを買い付けて日本で販売しようと思ったが、なかなか自分が身につけたいと思うものが見つからない。
無いなら、普段使いしやすく金やパールにも合わせやすいものを自分で作ろうと思った山田さん。日本で彫金の学校に通い、ターコイズの原石からジュエリーを作りはじめた。そのうちに、これを生活の糧にするにはどうすればいいかを考えはじめた。

「絵を描いていたときも、描くのは好きだけど人に見せるのは苦手だったんです。自分が作ったものを世に出すって、すごく恥ずかしいじゃないですか。でも、もうやるしかない!と思って」

それまでのイメージを覆す、ありのままの素朴なターコイズ

右も左も分からないまま、ギフトショーに申し込み出展してみると、なんと商談が次々に舞い込み、大量の名刺を受け取った。そして、その翌月にはデパートのポップアップで店頭に立っていた。

通常は青色を部分的に抽出してジュエリーにすることが多いターコイズ。実は切り口によってブラウン、オレンジ、イエローなどさまざまな色がある。そんなターコイズのありのままを引き出した、素朴さとエレガントが同居する山田さんのジュエリーは、珍しいと注目の的になった。

ポップアップの出展を続けるうちに、出会ったお客さま にまた来ていただける場所をつくりたいと、アトリエ併設の実店舗を構え、現在に至る。

人と一緒で、石にも縁がある

実店舗の他、オンラインとポップアップで販売しているジュエリーは、リング、バングル、ペンダント、イヤリングの4種類。オーダーメイドも受け付けているが、既製の商品もすべて一点物にこだわっている。

特に人気なのは、日常のコーディネートにも取り入れやすいリング。花が開く直前のような形の『Primitive ring -蕾-』、2つの石を対に組み合わせた『tsugai ring』のシリーズは特に人気が高く、出来上がるとすぐに買い手がつくという。

Primitive ring -蕾-

tsugai ring

「『-蕾-』は、大きな塊のターコイズの原石から1つ、2つしか切り取れない希少な部分を使っています。『tsugai』は、磨かれていない原石と磨いたツルツルの石を組み合わせたリングです。ペアになる石はどれでもいいわけではなく、相性のいい石は1つあるかないかくらい。見つけたときは、ここにいた! という感じです。人と一緒で、石にも縁があるのだと思います」

デザインはすべて石ありき。色や模様を見て、これはリング、これはペンダント、これはスライスして並べよう、などイメージが湧いてくる。

「石の模様は、何万年、何億年前の気候や成分によってできています。石の模様自体、何かのメッセージだと思うんです。だから、できるだけ加工はせずに、自然のままの形に合わせたい。人と一緒で、自然のままが美しいんだよ、というメッセージ 感じてもらえたらいいなと 」

セドナの神聖な川とホワイトセージで石を浄化

石の仕入れは年に数回アメリカで行い、日本に持ち帰る前に、必ずセドナに立ち寄る。

そして、古くから満月や妖精が棲むとネイティブ・アメリカンに言い伝えられてきた、オーククリークという川で石を浄化する。

また、ターコイズはホワイトセージで浄化するというのもネイティブ・アメリカンの教えのひとつ。セドナで仕入れたホワイトセージを実店舗で焚いたり、ジュエリーに添えてお客さま にお渡ししている。

目に見えない念を浄化でリセットしたターコイズの原石は、ジュエリーとなって生まれ変わり、買ってくれた人とともに新しい旅をはじめるのだ。

人生をともに歩んでいくジュエリーを

目標は、これからも誰も見たことのないジュエリーを作り続けること。

一点物にこだわり、大量生産はしない。すべて1人で行う楽しさがあるので、規模の拡大も考えていない。

「将来の夢はアメリカに拠点を移すことです。そのためにも、今はもっと多くのお客さま に出会っていきたいと思っています」

つけているうちに手の摩擦や生活の中で色味が少しずつ変化していくターコイズのジュエリーは、誰かにとって、人生をともに歩んでいく特別な存在になるかもしれない。

SYCAMOREはこれからも、そんな人生の旅にふさわしいジュエリーを、手仕事で生み出していく。

sycamore 本店
東京都新宿区赤坂元町5-1  map
13:00~18:00(予約制)
定休日:月曜日・火曜日
イベントなどにより変更になる場合がございます。
詳しくはInstagramにてご確認ください。
https://www.instagram.com/sycamore_jewelry/

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